先日のブログで少し触れましたがスティ子と私は4ヶ月ほど前からモンテッソーリ教育の教室に月2回通っています。
私はモンテッソーリという言葉くらいしか知らなかったのですが、たまたまアメブロで市内に教室がある事を知り、気になったのでまず見学に行ってみました。
そこではそれまでの自分の育児に対する考え方とは違う点が多く、先生と話をしてみて〝なんだか面白そう〟と思ったので通い始めてみました。
モンテッソーリ教育とは
モンテッソーリ教育は、医師であり教育家であったマリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法です。
「子どもには、自分を育てる力が備わっている」という「自己教育力」の存在がモンテッソーリ教育の前提となっています。歩くことを教えなくても、歩こうとしたり、積極的に環境に関わりながら様々な事柄を吸収していったりする姿は、子ども自身が自立に向かって、成長・発達していこうとする姿のあらわれといえます。この内在する力が存分に発揮できる環境と、自由が保障された中で、子どもは自発的に活動を繰り返しながら成長していきます。
モンテッソーリ教育の目的は、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことです。その目的を達成するために、モンテッソーリは子どもを科学的に観察し、そこからえた事実に基づいて独特の体系を持つ教具を開発するなどして教育法を確立していきました。その教育法の確かさは、現代の大脳生理学、心理学、教育学などの面からも証明されています。
100年以上経った今でも時代や文化の違いを超えて世界中で支持され、現在世界140以上の国にモンテッソーリ実践園が存在しているといわれています。そしてその実践の中から世界をリードする人々が数多く育ってきています。
日本モンテッソーリ教育綜合研究所ホームページより
教室での主な活動
- 様々な教材(この教室では“お仕事”と呼んでいます)が用意されていて、その中から子供自身がやりたい物を選ぶ
- 初めての教材は先生がやり方を見せる
- 子供が実際にやってみる。親はなるべく手を出さず見守る。手伝って欲しいと要求してきたときだけそれに応える
- 好きなだけやり満足したら片付けて次の仕事へ
上記を繰り返し行なっています。
上手くできなくて癇癪を起こしたり、他の子がやっているお仕事をやりたがったり、すぐ飽きたり、片付けずに席を立ったりとスムーズにいかない事もしばしば。
そういった時にどう対処するかを親は学び、家庭でも実践します。
モンテッソーリ教育を学んでからの変化 その1
今まで教わった子供の困った行動への対処法は、基本的には《正しいやり方を教える》という事のように思います。
まだ小さい子だから仕方ないかと許容するのではなく、かといってただ「ダメ!」と叱るのでもなく、正しいやり方をちゃんと説明すれば子供も納得して出来るのだと私が知れた事は大きな変化でした。
例えば、上手くできない事で癇癪を起こした時は「ママ手伝ってって言えばいいんだよ。今度は一緒にやってみようか」や、
他の子のお仕事を横取りしようとした時は「今は〇〇ちゃんがやってるから待っててね。スティ子の順番はちゃんとくるから、順番がきたらやろうね」と声かけすると、頷き落ち着いてまた自分のお仕事を続けるんです!
でも初めから上手くはいきませんでしたし、はっきり言って忍耐が必要な事も…(^^;)
例えばお片付けをさせようと家で声掛けを実践しても、あまりに時間がかかりすぎて予定していた事がどんどん遅れ、その焦りから逆にキレて怒鳴ってしまうという失敗を何度か繰り返しました…。
私にはこのやり方が向いてないんじゃないか?と悩みましたし、怒鳴ってしまった自分はダメ親だなと落ち込みもしました。
でも先生の「今は大変でもここは乗り越え時。乗り越えたら楽になりますよ」の言葉を信じて工夫をしながら続けています。
今では自発的な片付けが教室では8割ほど出来るようになりました。
ただ家ではまだ3割くらいかなぁ。
自分が焦らないようなるべく余裕のあるうちに片付けの声掛けをしていますが、まだまだ勉強中です。
モンテッソーリ教育を学んでからの変化 その2
スティ子が大きく変わったなと思うのは『自分でやりたい!』という意欲がどんどん見られるようになった事です!
それまではご飯を食べる時に私がスプーンですくうのを待っていたスティ子が、ほぼ一通りのご飯・おかずを自分1人でスプーンやフォークを使って食事をするようになり、靴や洋服も自分で脱ぎ履きしようと頑張るようになりました。これは本当に嬉しいです!
私はやっと食事を余裕を持って食べられるようになり、玄関でも屈まなくてよくなり、お風呂上がりの着替えも楽になりました(^^)
敏感期
因みにモンテッソーリ教育では“敏感期”というものを重視します。
子供には特定の事柄に対して強い感受性を持ち、敏感に反応し吸収する時期があるそうです。
これを敏感期と呼びます。
娘の急激な成長も、この敏感期を捉えて伸ばす方法を教えて貰えたからかなと感じています。
敏感期には【秩序の敏感期】や【言語の敏感期】、【運動の敏感期】などなど様々なものがあるそうで、ただのワガママに思えることも敏感期ゆえのこだわりという事もあるそうです。
それを知った事で娘の行動を理解してあげられるようになり、叱らなくていい、本人が納得するまで待ってあげればいいと私は余裕を持てるようになりました。
環境を整える
他にもモンテッソーリ教育で重視されるのは、子供の自立を後押しする為の環境作りです。
例を挙げると、自分で上着を掛けられる高さのハンガーラックを用意したり、おもちゃの定位置を1つの棚に1つと決めて、取り出したり片付けたりし易くするなどです。
あと、いつでも好きなお仕事を集中して出来るように子供用の机を用意すると良いそうです。
我が家は机を置く場所が確保出来ていないのでまだ用意していませんが、下の子を出産後、落ち着いたら模様替えをしてスティ子専用の机を用意してあげられたらなと思っています。
特別な教材は必要なし!日常生活の中での学びを大切に
モンテッソーリ教育には専用の教材もありますが、それらは家庭では必要ないように思います。
先生からも「日常の生活の中に子供が学ぶ機会が沢山あるので、出来るだけ一緒に家事をしてみて下さい」と言われます。
親が用意するものは【「自己教育力」を後押しする環境】と、【子供の力を信じて見守る姿勢】かなと思います。
かく言う私もまだ始めたばかりなので、これから学ぶ事も沢山あると思います。
それらを活かし、今後の娘の変化や成長に合わせたより良いサポートが出来ればいいなと思います。